SSブログ

衝撃のバタール・モンラシェ [ワイン]

今週のワイン教室はブルゴーニュの白ワイン[バー]

 白ワインは苦手だったのですが、大分飲めるようになりました。

ご存知の方も多いと思いますが、ブルゴーニュ地方の白ワインはシャルドネが主要品種。シャルドネの名はブルゴーニュのマコネにある村に由来するとのこと。シャルドネは特徴がないのが特徴ともいえ、癖がなく、ニュートラルな点が魅力。オーク樽を使えば、スモーク、バニラ、キャラメルのような香りをかもし出し、そうでなければ柔らかな、フルーティなワインに仕上がるとのこと。

・・・というような内容の1時間の講義を受けた後は5種類の白ワインのテイスティング。その後、外観、香り、味わいなどをコメントします。

先生、「好みと値段を考えながらテイスティングしてくださいね」

①のクレマン・ド・ブルゴーニュという泡は先生と一緒にテイスティング。

②③は緑がかった淡いレモンイエロー色で外観は同じようですが、③のほうが木樽のニュアンスを感じるから、③のほうが高いワインかな・・・ ④は程よいボリューム感で、香りよく、全体的にまとまりの良い感じ。好みは、④です[揺れるハート] ⑤は・・・、何これ?貴腐ワイン?熟れたフルーツのような濃厚な味わい。あまり好きじゃない・・・。いや、むしろ嫌い(心のつぶやき)

テイスティングの値段予想は④が高いと感じた人が一番多く6人、、③⑤は3人ずつ、②はゼロ。心のつぶやきとほぼ同じような予想です。

「そうですか・・・、では、⑤の値段はいくらくらいだと思いますか」

先生、次々と生徒を当てていきます。「5000円位」と答えた人が多く、先生は当てるのを止めないので、私達生徒もこりゃ~違っている、となんとなく気がつきはじめます。

「私は3000円とつけました。好みじゃないので、これくらいだろうと」という人がいて、ますます先生の顔が曇っていきます[がく~(落胆した顔)]・・・私も同じ意見なのですが^^;

先生の顔色をみながら、「い、13000くらいですかね~」という人も現れました。

先生も観念したのか、意見が出尽くしたところで・・・

「正解は56700円です」

「え~~~[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]

生徒一同びっくり、今まで教室で出たワインの中で飛びぬけて高いワインだったから。

⑤の正体はバタール・モンラシェ ルフレーブ2004

[ぴかぴか(新しい)]20101030160303.jpg[ぴかぴか(新しい)]

きっと一生飲まないワインだから、飲み干しました。バタールモンラシェはコート・ド・ボーヌ地区にある特級畑だそうです。

一番人気だった④はカレラ セントラル・コースト キュヴェ V 2008、値段は3200円でした^^;(写真右端。左②シャブリプルミエクリュ ヴァイヨン2008 中③シャサーニュモンラシェ オリヴィエ・ルフレーブ2007)

20101030160430.jpg

先生は私達が④が一番高いと予想するのをわかっていたのか、慰めるかのように、漫画の切り抜きをとりだしました。(ソムリエという漫画だったか・・・?)

漫画の主人公のソムリエ君が後一歩でカレラとロマネコンティを間違えそうになった場面を紹介してくれて、カレラはよく出来たワインなのであまりがっかりしなくても良い、とのことでした。

何でもカレラはロマネコンティの元で勉強したらしく、ロマネコンティを作り出す土壌を他にはないかと探したところ、カリフォルニアだったとのことです。

56700円のモンラシェのグラスを傾けるより、カレラに酔いしれるほうが賢い消費者といえるかもしれませんね。ワインの奥行きを知る、楽しい授業でした。

 

さて、突然ですが最近のお気に入りの曲[るんるん]をご紹介。モンラシェを飲む際BGMで聞けば、程よい酔いがまわりそうです。

http://www.youtube.com/watch?v=Xs7tUAXZVTw&feature=related


上村松園展 [美術展]

久しぶりにお出かけした美術展は、上村松園展。

終了目前だからか、平日午前中なのにもかかわらず、入場券を買うのに50分待ちとの表示。実際には30分程でしたが、土日は相当な賑わいだったことでしょう。しかし年齢層は落ち着いた雰囲気なので、ほっとします。

パンフレットには「息をのむ」と記されていますが、まさにそのとおり、息を凝らして見入る、吸い寄せられる、はっとする絵の数々。

20101014155248.jpg

このパンフの画「焰」を描いたのは松園43歳の時。(残念ながら、前期展示のみでみられませんでした。) 松園アラフォーのころは感情表現に重きをおいていたようです。この絵同様に謡曲から題材を得た「花がたみ」と言う作品の少女も怖いくらいの表情。アラフォー時は感情を表に出したくなるのね、と無理やり自分にこじつけて作品を観賞しました。

松園50に近づくと作風は明るく華やかになり、登場人物の表情も柔和で妖艶なものに変化をとげたとのこと。

自分の今の年齢あたりには、どういう作品を描いていたのか?と探すと・・・「楊貴妃」でした。(右上)何故か、納得しました^^[ぴかぴか(新しい)]

20101014162730.jpg

日々のくらし、母と子の情愛を描いた作品がまとめられたコーナーがあり、少女が合わせ鏡を用いて髪形チェックをしている「鴛鴦(おしどり)髷」、青い着物が風でふくらむ少女の歩く姿を描いた「風」、障子を修理している「晩秋」などに好感を持ちました。

上村松園展HPを見ますと昭和期にはいると「円熟と深化」とあります。 

「古典の本質をつかんだうえでそれを借り、対象人物の内に秘められた感情をにじませる。
これこそが、古典という伝統を乗り越えた先に松園が目指したものなのです。」(HPより)

内に秘められた感情をにじませる、これって日本人特有の美学ですね~~。今日チリの炭鉱事故の救出模様をテレビで見ていて、あのハッピーな盛り上がり方は日本人には真似出来ないだろうと思いましたが(全員無事でよかった)、内的な抑制された美の表現は日本人のお家芸として大事にしていきたいですね。

 

購入したファイルと絵葉書。時計回りに「わか葉」「晴日」「母子」、ファイルは「待月」・・・グッズ売り場も大混雑で厳選する時間がありませんでしたが・・・

20101014143657.jpg

一番のお気に入りになった「鼓の音」[るんるん]

20101014143724.jpg

同じ題名で、赤い着物、青い帯のものがありましたが、こちらが好みです。鼓が3Dのように浮き立ち、今から鼓を打たんとする一瞬の空気感が伝わってきます。どの絵もそうですが、白い肌に指先がほんのりとピンクに染まり、艶っぽく匂い立つような雰囲気がありました。

 

松園展に行かれた方々のお気に入りは、どんな画だったのでしょう。

 

上村松園展HP http://shoen.exhn.jp/index.html


銀座うち山 [グルメ]

鯛茶漬けソムリエ・・・そんな資格があったら挑戦したいと思うほど、鯛茶好き[黒ハート]

銀座うち山にお出かけしてまいりました。予約したのは鯛茶付縁高弁当¥3500。充実した内容でした[ぴかぴか(新しい)]

銀座メルサの横道を昭和通り方向に歩き、昭和通りを越えたビルの地下1階。

白木で作られたカウンターに通されました。板長さんの目の前。これぞめでたい!という宮内庁御用達のようなぴかぴかの鯛をさばいています。

お通しは「焼きごま豆腐」と「冬瓜と鳥そぼろの煮物」 ・・・この時点でお店をブログアップするつもりがなく、食べてしまったのですが・・・・ お、お、おいしい~[揺れるハート]焼きごま豆腐[exclamation×2]外側にほんのり焦げ目がつき、中はふわっ!とろっ!もちっ!とした食感。じんわり熱く、わざび醤油で頂きます。冬瓜もだしが良く沁みて優しいお味。この感動は形にしなければ!(焼きごま豆腐の写真は一番下のリンク先をクリックして頂ければ、ご覧になれます)

吸い物「銀杏のしんじょう仕立て」オリーブのようにぷっくりビッグな銀杏がすり身につつまれています。

20100930120941.jpg

お重に入った沢山のおかず。

20100930120922.jpg

出し巻き卵、魚の粕漬け、粟麩にお味噌をかけたもの、茹で海老、麩まんじゅう、どれもこれも良い仕事が施されてあり、とても美味しい~[揺れるハート]グッジョブ[exclamation×2]

箸が進むにつれ、友人や板長さんとの会話も弾みます。

「立派な鯛だね~」「まるで大相撲の優勝のときに出てくるみたいな鯛だね」

「今日は淡路島の鯛ですね。築地で今朝泳いでいるのを見て、選んできたんですよ」

「へぇえ~。築地には水槽があるんですか。」

「水槽というか、プールみたいなところで泳いでいるんですけどね。」

いよいよ、鯛茶漬けのお出ましです[ぴかぴか(新しい)]「ご飯の上にのせて食べたり、お茶をかけたりしてお召し上がり下さい。ご飯のお代わりもお申し付けください」

20100930123437.jpg

濃い目のたれに、身の引き締まった鯛の切り身がベストマッチ[ぴかぴか(新しい)]

懐石コースが何種類かあり、頼まれているお客さんも多数。お造りには鱧が添えられていました。板長自ら岩手から取り寄せているという松茸を焼いて頂いている方も。「鱧と松茸を小鍋仕立てにすることもできますよ」う~~ん、食べたい。でもお腹一杯。

栗ようかんの甘味まで頂き、大満足。

実はこのお店は3年くらい前に一度訪れています。その時は板長は一切喋らず、とても静かなお店でした。ですから、第一印象はそんなに良いわけではなかったのです。

当時から人気店ではありましたが、今も人気は持続中、ランチは3回転くらいすることもあるそう。銀座のはずれという立地、当日も雨の降っていたにもかかわらず、店内は満席。年季と人気が積み上がり、板長さんも余裕ができたのか、人あしらいが洗練され、気持ちの良い時間をすごすことが出来ました。

お店は成長する。そんなことにも感動したランチタイム[ぴかぴか(新しい)]

日本橋三越のデパ地下イートインで食べた名料亭「青柳」の鯛茶もおいしかったけれど、お値段は結構して鯛一切れ追加○○円の表示に気持ちが萎えてしまった思い出が。お弁当だと、栄養のバランスも良く、胃もたれもせず、ボリュームもお値段もほどほど。友人と必ずまた来ようね、と誓ったのでした。

http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13002322


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。