RENT千秋楽 How do you measure a year ?

選挙と24時間テレビで世間が沸いた、8月最後の日曜日。

赤坂ACTシアターも熱気に包まれていました

「RENT」千秋楽。

「RENT」と出会ったのは文化村で映画版の予告編を見たとき。

冒頭で歌われる「Seasons　of Love」を初めて聞いたとき、魂がゆさぶられ、なぜか涙があふれて止まりませんでした

http://www.youtube.com/watch?v=x8iTeDl_Wug

Five hundred twenty-five thounsand
Six hundred minutes,
Five hundred twenty-five thounsand
Moments so dear.
Five hundred twenty-five thounsand
Six hundred minutes
How do you measure, measure a year?

In daylights, in sunsets, in midnights
In cups of coffee
In inches, in miles, in laughter, in strife.

In five hundred twenty-five thounsand
Six hundred minutes
How do you measure
A year in the life?

How about love?
How about love?
How about love? Measure in love

Seasons of love. Seasons of love.

 

今回の来日公演にはオリジナルキャストのロジャー役、アダム・パスカルとマーク役のアンソニーラップが出るとあってか、立見席を求める長い列が出来ていました。

なんと千秋楽限定Tシャツも発売。早速購入して着替えている人多数。（わが娘も）

11時発売の10席のブレイクスルーシート（最前列席をチケット代半額でみられる）くじは倍率100倍だったという噂もあり。RENTにはまる人々をレントヘッズというらしいのですが、娘も完全にレントヘッズ化。RENTで赤坂がこんなに熱くなっているとは・・・

 

私達が座ったのは2階席「これこそRENTの舞台だよね！」と興奮している人も居ます。

盛り上がり方、拍手の仕方、モーリーンが「モ～～」といわせる合いの手の入れ方からして、この作品がいかに観客から愛されているかがわかります

Seasons of Loveの生声に感涙したのはいうまでもなく、マークの映す映像に心がそっと、きゅっとなり、ロジャーとミミの掛け合いに息を吞み、エンジェルの死に目頭が熱くなり・・・

「ブロードウェイ・ブロードウェイ」に出演の高良結香さんも、コーラスラインのキャストを投げ売って女性アンサンブルとして参加。それほど惚れ込んだ舞台への出演とあって、小柄ながらも熱演振りが光ります

閉演後にもSeasons of Loveをワンコーラス全員で熱唱して、楽日は終わったのでした。

終わってから、キャストが舞台に出てきて、観客席にカメラを向けていました。達成感があったでしょうね～～彼らはこれから韓国に公演に行くらしいです。

 

オフ・ブロードウェイプレビュー初日の前日に、RENTの脚本、作詞、作曲を手掛けたジョナサン・ラーソンが急逝したことでも知られるこのミュージカル。

ブロードウェイでは1２年のロングラン（歴代8位）を誇り、1996年にトニー賞各部門で受賞、昨年惜しまれながら閉幕。

お話は家賃（RENT)を払えない貧しい映像作家、ミュージシャン、ダンサーなどの若手アーティストが夢を形に出来ない葛藤に苦しみ、恋愛はもちろん、AIDS、ドラッグ、同性愛の問題をかかえながら、日々を生きていくというお話。愛と別れ、生と死、が赤裸々に、リアルに描かれています。

映画より、舞台のほうが楽曲も多く使用され、話の流れもスムーズだった気がします。何より生の音楽が心に染み入ります。エンジェルの踊る場面は映画のほうが迫力があったかな。

最初に映画版で見たときの感想は、なんて暗い・・・・救いがない。ドラッグや同性愛にはなじみが薄い日本では受け入れにくいかな～とも思ったのですが、何度か見るうちに、複数の登場人物のキャラがよくわかってきて、等身大の自分を誰かに、身近に投影できる作品だと感じるようになりました。

考えてみれば、ヘアスプレーみたいに、成功で終わってHAPPY!という人生、ルーキーズ見たいに夢をあきらめるな！といわれ、夢をつかむという人生より、悩み苦しみ、少しいいことがあったとしてもまた悩み苦しむ日々が続く・・・という人生のほうがきっと圧倒的に多いはず。

先の大きな夢に向かって走れる人は少人数で、とにかく、今日を一生懸命生きる。

「No day but today 」というメッセージは、にわかレントヘッズとなったU-50にも確かに伝わったのでした。

 

キャストの出待ちをするという娘と別れ、帰りがけに前方に座っていた赤尽くめの衣装の方とすれ違いました。

座っていたときは気が付かなかったけど、ゼブラ柄のタイツをお召しでした。エンジェルファンだったのね

 

いつかRENTが一番似合う季節、クリスマスシーズンにもう一度見たい。

願いをこめて

 

コメント 9

＞大きな夢に向かって走れる人は少人数・・・
確かにそうですよね。。苦しみの中から活路を見つけた話には勇気をもらえたりしますものね。。“RENT"私も一度見たいです＾＾
by エリザベート (2009-09-01 10:23) 

はじめまして、ご訪問いただきありがとうございました。
Seasons of Love　名曲ですよね。
私も映画版の冒頭は感動しました。
千秋楽は物凄い熱気で会場は熱かったでしょうね。
＞クリスマスシーズンにもう一度見たい。同感です☆


by ke-tan (2009-09-01 19:08) 

ご訪問ありがとうございます。
エリザベート様、
登場人物も多く、最初は分かりにくい話かもしれません。ですが、シーズンズオブラブ、エンジェルというゲイのダンスシーンだけでも一見の価値あり、です。

ke-tan様
来年日本版の公演があるとか。足を運んでしまいそうです＾＾
by roseadagio (2009-09-02 08:46) 

初めておじゃまいたします。
SEASONS OF LOVE,昨年ピアノで数ヶ月練習しました。
初めて自分から先生に楽譜を渡して練習を始めた曲で、リズムが
案外複雑で苦労しましたが、最後に先生が初めて「聴いてて
感動しましたよ」と褒めてくれました(^.^)。
歌詞もいいですよね～～。
レント、もし、また日本で公演があったら東京へでも絶対行こうと
思っています。
by ａｒａｎｊｕｅｓ (2009-09-02 14:37) 

初訪問ありがとうございます。
aranjues様、
Seasons of Loveはピアノの伴奏からはじまるので、ピアノで弾いてみたくなりますね。切なくて、美しい曲ですね。
by roseadagio (2009-09-03 08:23) 

Seasons of Love、私も好きな曲です。
RENTは、NewYorkで見ました。とってもよかったです。
（ちらっと記事にしてあります。2008.1.23の記事）
roseadagioさんの記事を読みながら、思い出していました。
by TaekoLovesParis (2009-09-04 00:11) 

TaekoさまはNYでご覧になったのですか。羨ましいです。
迷ったあげく、オペラ座を見てしまったのです。
早速記事を拝見しました。
当時の配役にある、Justin Johnstonが今回エンジェル役で出ています。
by roseadagio (2009-09-04 10:33) 

・・・素晴らしいのですね・・ずっと気になっていたのですが、
「ラ・ボエム」がそんなにピンと来ておらず、少し後回しにしちゃったました＾＾；
せっかくの機会だったのに＾＾；
いつかトライしたいと思います＾＾
by duke (2009-09-06 00:42) 

訪問いただきありがとうございました。
キャストの皆さんがいかにＲＥＮＴという作品を大切に思っているかが
ひしひしと伝わってくる舞台でしたね。
今年２月に初めて訪れたＮＹ、また行きたくなりました！
by u-asa (2009-09-10 09:55)