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跳んで跳んで跳んで・・・オシポワ&ワシリーエフ「ドンキホーテ」 [バレエ]
2012年7月30日、第13回世界バレエフェスティバル「ドンキホーテ」
感想を一言、
感動した~~
きっと生涯感動した舞台ベスト3のうちに入るでしょう。。
だって、だって、、、、長~~いことブログを放置していたのが、やはり書き留めておかねば、とPCの前に座っちゃうぐらいパワーを与えられたのですから。
もともと無類のドンキ好き。バレエ好きというよりはドンキ好き。自分のブログを読んで再確認しました。まぁだいたいが感動しているですが・・・ 今回はキトリの登場から「予感」がしました。
キトリ:ナターリア・オシポワ バジル:イワン・ワシリーエフ
ドンキホーテ 高岸直樹 サンチョパンサ:氷室友
ガマ-シュ:長瀬直義
メルセデス 高木綾 エスパーダ 後藤晴雄
キトリもバジルもとにかく跳ぶ跳ぶ!
2人が舞台に立ったその瞬間から、観客の心を鷲づかみ
オシポワは以前海賊のガラで見たのですが、ふわっと跳んで着地の音がとても軽かった記憶が甦りました。軸はぶれず安定感抜群。それでいて、優雅で軽やか。
2幕の最初、酒場のシーンではあんまり早くバジルに向かって飛びこんでくるので、ひやひやするほど。
ワシリーエフ(ワッシー)は「俺を見てくれ!!こんなに高く飛べるぜい!!」と空中浮遊。ピーク時の熊哲ちゃんなみの滞空時間です。俺様キャラ炸裂のバジルが小気味いい。
バリエーションのあとはなかなか袖に下がらず、、観客に拍手を要求。
いまや世界屈指のドンキペアらしいですが、超絶技巧のみならず、雰囲気も年齢もバジルとキトリに相応しく、今、この時の2人を観られて良かった!と心から思えました。
ドンキの良さはペアのみならず、作品全体に流れるお祭り感と、あちこちで繰り広げられる小芝居。
以前の舞台で見た平野玲さんのガマーシュも忘れられないけれど、長瀬さんのガマーシュも甲乙つけ難しの楽しさ。
ガマーシュを目で追っていると主役の2人が視野から外れるので、舞台に「釘付け」「目が離せない」
後藤さんと高木さんのエスパーダ&メルセデスペアはなんだか相も変わらずという感じで、ちと新鮮味に欠ける。悪くはないけど、後藤さん重々しいし主役ペアとの年齢差をどうしても感じてしまいます。
ドリアードの女王は東京バレエ団の新星、二階堂ゆいちゃん。華のある恵まれた容姿。大切に育ててほしいなぁ。イケメン揃いの闘牛士も良かったです。
オシポアとワッシーはなんと日曜日に来日、東バとはたった一日しかリハーサルが出来なかったらしいのですが、素晴らしい完成度でした。後にネットで読むとオシポワは体調悪く、ファンの間では来日を危ぶむ声も多々あり、知らなくてよかった。
観客と演者の一体感をこんなに感じる舞台は初めてでした。観終わった後の高揚感、爽快感は格別でした
鳴り止まぬカーテンコール。舞台も客席もその場から立ち去りがたく、アンコールは何回あったことか。ご挨拶が終わるたびにワッシーはお茶目ぶりを発揮して、気持ちよく踊れた満足感が伝わってきます。
数日たっても、内村航平君の跳馬の着地がぴたりと決まったのを目撃したかのような、何か凄い物を観た、という興奮からさめやりません。
観られてよかった!また、観たい!
乳がん疑惑⑤ -バコラ生検 結果ー [乳がん疑惑]
結果が出るまでが辛かった
PCにむかっては、やたら病気について調べてみたり、普通に食べていても体重は落ち、不眠気味になり、結果が出ていないので人に相談するわけにもいかず・・・
そして結果を聞きに行く日、当日。
結果如何によっては説明が長くなるからと、診療時間の最後の方の時間帯の予約を指定されていた。これってますます疑心暗鬼にならざるを得ない。
予約時間ぴったりにクリニックに到着。待合室は満席状態。
待つ時間が長引くほど、いろんな思いが去来した
「あ、受付のひとがレントゲン写真を封筒にいれている、、、紹介先の病院に持参する私の写真だったりして・・・」
「あの人、娘と同じ幼稚園だった人かも・・・。でも今、声をかける気持ちになれない・・・」
「こんなに待合室に患者が多いってことは、私の結果説明が短くて済むから?」
最後の予感が当たった。
「○○さ~ん(←私の名前)診察室前でお待ち下さい。今日はお荷物そのままお持ちになってくださって結構ですよ」
「あの、診察室に入るのに、スリッパに履き替えなくていいですか?」
「今日は結果説明だけだから、土足で大丈夫です」
えっ?これって、これって・・・
何か説明が短く済みそうじゃない??
予約の時間から1時間すぎたところで、ようやく名前が呼ばれた。
どきどきする間もなく先生は
「いや~、長らくお待たせした甲斐がありまして、良性でした。早くお知らせしたかったけれど、今日は混雑してお待たせしちゃって申し訳なかったですね」
先生のイケメン度が一瞬増した
先生、うまいこといいますね~~。
この結果を聞くために一ヶ月どれだけ苦しんだことか・・・
「良性の繊維線種でした。診断が確定しましたから、これが悪性化することはありません」
「なぜ、しこりはもやもやぼんやりした形だったのでしょうか・・・?」
「まぁ、いろんなパターンがありますからね」
診察室滞在時間は2分ほどで済んだ。
この一月、、本当に疲れました
今回は良性だったものの、ストレスで寿命が5年は縮んだようにも思えた。
確率でいったら、アメリカ横断ウルトラクイズで東京ドーム予選は突破し、パスポートを持って成田まで行く人数くらいまで絞られたような気分になった。
この騒動をブログに書こうと思ったのは、良性だったからそれで良しではなく、どのように言われても受け入れられる気持ちになれるようにと思ったから。
全く、ネットの情報にふりまわされた。
最初に読んだバコラ生検の記事があまりにも強烈で、ついつい後ろ向きになりがちに。
情報満載のなか、自分なりに取捨選択することが大切だと思いました。
後、お医者さんがぽろっという言葉も、あまり気にしすぎないほうが良い~~。あの先生が怪しいというからがんなのかも・・・とか。怪しいのは怪しいに過ぎなかったわけだから
お勧めするのは、病気を客観的にみることができる統計データ。
例えば新潟ブレスト健診センター
www.niwell.or.jp/breast/about.html
2006年~2010年の4年6ヶ月で、診断を必要とされた11349症例のうち、がん診断率は6.5%。最初の健診でひっかかったり、自分で怪しいと思って病院に行った人の中の100人に6人ががんだったということ。
これを見ると、日本人の20人に1人は乳がん検査にはひっかかる、と巷で言われていることは正しい、と認識することができる。がん健診にひっかかる確率は意外と高い。
さらに集団検診等の一次健診で要精検とされた方のうち、細胞診のみでがん、と診断されたのは229例中7例(3.1%)
私のような超音波下吸引式針生検は54例中12例(22.2%)ががんと診断。
細胞診だの、針生検だの精密検査といわれると、自分のがんの確率はシロかクロかの50%のように思ってしまいがちですが、実際はもっと低いということがわかります。
ときどきこのデータを眺めながら、冷静になろうとつとめていました。
人生半分ぐらいまで生きてしまいました。これからは人生ロスタイム、(中村うさぎさんの言葉らしいです)病気になっても、折り合いをつけて共存してど~~んと生きて行こうと思っていたのに、心なしか動揺してしまった今回の騒動・・・
日本人は生涯2人に1人はがんに罹患する、ということですから、再び同じような局面に向かい合うこともあるかもしれません。次回は診断が確定されてから悩む、、ようにどっしりと出来たらと思いました。
乳がん疑惑④ -バコラ生検ー [乳がん疑惑]
いよいよ、バコラ生検の日。
大雪の中クリニックに向かう。
頭の中は、ネットで読んだ「バコラ生検」の記事でいっぱい。
・・・強くがんを疑うときに、バコラ生検を行う
・・・人生でお産の次に痛かった。
・・・針をさした途端、手術室に血しぶきがとんだ。
ネガティブな記事ばかり、読みすぎました
最初に看護婦さんから、何か、質問はありますか?といわれたので
「い、痛いんですよね・・・」
「みなさん、思ったよりは痛くなかった、という方が多いですよ」
思ったよりは、か、、、、と思いながら、診察室にはいる。
エコーを受けたベッドと同じベッドでの施術で、仰々しくなくて少し安心。
そしてイケメン先生登場
痛み止めと麻酔の注射をしていよいよバコラ生検器のお出まし。
やっぱり、実物もマシンガンのよう。
「これですか~うわさの器械は」
「そうですよ。では始めます」
エコーを見ながら、ボールペンぐらいの針を胸にさす。
チクッとした痛みを感じる。
血がツーッと流れるの感じる。
「あぁ、思ったほど、痛くないですね」
自分をリラックスさせるために、饒舌になる。
ぐりぐりと針が皮膚を通っていくのは感じるが、大丈夫、、耐えられそうだ。
「麻酔をちゃんとしますから痛くはないはずですよ。100人くらいアンケートをとったけど、痛くなかったという方がほとんどですよ」
「そうですね、歯医者さんの痛みの方がよっぽど嫌かも」
ガガ~、ガガ~と組織を吸い取る音がする。いったん針を抜き、組織を取り出して再び針をさすこと4回。
悪いイメージを膨らませすぎた甲斐があってか思ったほどの痛みも恐怖感も無い。
最後のほうはだいぶ余裕が出てきて、画像で自分のしこりに針が入っていく様子をじっくり観察することも出来た。
終了後、看護婦さんが傷口を手でぎゅっと抑えて、圧迫止血してくれた。まさに「手当て」だ。
にこやかな看護婦さんと雑談して10分をやりすごす。
「ネットでバコラ生検の記事を探すと、流血して大変だったとか、怖い記事ばかり読んでいたんですよ。術後も包帯でぐるぐる巻きにされて苦しかったとか、、、あまりネットの記事ばかり読むのも考えものですね」
「そう仰る方も多いですよ」
「最新の器機を使うのに、止血方法は随分クラッシックですね」
「そうですね~。でもこの方法が一番良いみたいです」
「バコラ生検までする方は多いですか?」
「週に5,6件といったところでしょうか」
止血後は傷口にテープをはり、その上に大きな絆創膏を貼って終わり。縫合もなし。
包帯をさらしのようにまかれることもなかった。
30分ほどで、全て終了。
「悪い結果になる確率はどれくらいですか?」
「30パーセントくらいかな」
「りょ、良性ということもありますよね・・・」
「もちろん、あります」
麻酔が切れそうになっても痛みが増す感じも無かった。痛み止めを処方してもらうことなく、帰宅。
結果は10日後。この結果を聞くまでが、苦しい・・・
乳がん疑惑③ -クラスとは、しこりとはー [乳がん疑惑]
細胞診でクラスⅢである、と分かってから、ネットサーフィンに明け暮れる日々となった・・・
乳がん関連のサイト、乳腺クリニックのBBSや、闘病ブログ、はたまた○ちゃんねるまで。
クリニックで見た自分の怪しいしこりを「乳がん エコー 画像」で検索した乳がんのしこりの画像と照らし合わせ一喜一憂したりもした。
細胞診のクラスに関してはざっとこんな印象
クラスⅠ、Ⅱ・・・・良性あるいはほぼ良性
クラスⅣ・・・・80パーセントくらい悪性
クラスⅤ・・・・ほぼ悪性
クラスⅢにはクラスⅢa(20パーセントくらい悪性)とⅢb(60パーセントくらい悪性)に分けている医療機関もあるようだ。
私はクラスⅢとしか言われなかった。50パーセントの確率なのだろうか
ただしクラス分けにものすごく明確な基準があるわけではなく、細胞を診断する診断士や医師の判断によるものらしい。
だから医療機関によってクラスは変わるであろうし、ちょっと怪しいと思えばクラスⅢになってしまうかもしれない。
クラスⅢはグレーゾーンといわれるけど、グレーの色調は幅広いから、クラスⅢといわれる事は結構多いのではないかと推測する。
乳房のしこりにはもちろん良性と悪性がある。
悪性のものは20パーセント以下で、しこりの多くは良性であるとのこと。
良性のしこりには
「繊維腺種」
「乳腺症」
「乳管内乳頭症」
などがあり、
・丸くてつるっとしている
・ころころと良く動く
・触ると弾力性がある (目玉をまぶたの上から触ったような感触、というたとえが分かりやすかった)
・エコー上ではしこりの辺縁がくっきり明瞭である
良性のしこりの典型例はこんな感じ。
悪性はゴツゴツとして固く、張り付いたように動かず、しこりの辺縁はもやもやしていたり、イガイガしてエヘン虫のような形が多いらしい。
乳がんは進行が遅く、1センチくらいの大きさになってしこりとして感じるようになるには、7年くらいかかるということもはじめて知った。
私のしこりは7年くらい前から大きさは変わっていない・・・
その他乳腺疾患の学会誌の抄録などを眺めていると気になるキーワードをいくつか見つけた。
「縦横比」 数値が小さいと平べったい形、大きいと丸い形をいうのだろうか。数値が小さい、平べったい形のほうが良性の可能性が高そうだ。
「二相性」 細胞の病理所見で、「二相性の保持」が良悪鑑別診断の1つの指標となるようだ。
「辺縁のほつれ」 ほつれていないほうが良さそうだ。
私の怪しいしこりは辺縁がはっきりせず、もやっとしているのが気になるとイケメン先生は言っていた。
「もやっと」周りを巻き込むような形だそう。
イケメン先生はS路加病院出身の乳腺専門医だから、その先生が気になるというなら、こちらは心配がつのるばかり。
「悪性と間違えやすい良性乳腺疾患」という抄録も見つけた。これだと良いなぁ・・・繊維腺腫でも波打っているような形もある。
しこりにはネットで調べると例外も沢山あって、「しこりの周囲がもやっとしている良性疾患」はないかと、ネット上を躍起に探す日々が続いた。
バコラ生検の日が近づいてきた。
・・・続きます。
乳がん疑惑② -細胞診結果ー [乳がん疑惑]
10日後に細胞診の結果を聞きに行った。
6年間も忘れさられていたしこりだもの、絶対大丈夫。細胞診を受けて、全く問題が無かったという友人の話も聞いた。だから良性といわれて、無罪放免になるはず。。
が、しかし・・・イケメン先生からのお言葉は・・・・
「クラスⅢで、良性とも悪性ともつかない、という結果がでました。」
ひゃ~~、予想とちがうではないですか クラスⅢってどういうこと?
「悪いものである、という確率はどれくらいですか。」
「20パーセントくらいです。」
「最悪の場合はどんな感じですか?」
「最悪の場合でも非浸潤がんかな・・・。入院して摘出して3泊4日くらいですよ。」
それにしても良性じゃないなんて想定外の事態入院もありかもだなんて、、、こんな痛くもかゆくも無いしこりで。
「今度は組織をとって検査しましょう。ここでできますからね。」
「経過観察ってわけにはいかないのですか」
「クラスⅢの場合は組織検査の対象になります。今日は偶々キャンセルが出たから、すぐ検査できますけど」
あ~、本当は今日検査してしまいたい。でも夜には楽しみにしていたブラインドテイスティングのワイン会がある。
「・・・今夜飲酒するんですが、大丈夫でしょうか?」
「検査当日はお酒は控えていただかないと・・・」
「ほどほどに飲みますから・・・」
「お酒はちょっとね。」
心配事が増えた上に楽しみまで奪われてはつらすぎる・・・・楽しみにしていたブラインドテイスティング祭りをドタキャンをするのはためらわれたので、検査は別の日を予約することにした。
別室で看護婦さんから組織検査の説明を受ける。
組織検査、その名は「バコラ生検」
おどろおどろしい・・・
バコラ生検のしおりを渡される。組織をとる器械は写真で見ると、注射器というより、マシンガン
乳房に局部麻酔をして、超音波で確認しながらしこりに長い針を刺し、組織を切り取って採取するらしい。
看護婦さんはにこやか~に
「組織を採って吸い込む時に少し大きな機械の音がします。4回くらい組織を採ります」
「切開しますので、どうしてもある程度出血します。10分くらい傷口の出血をとめるために、私共が手で圧迫止血します」
「傷口はどうしても内出血するので、ちょっとおっぱいが紫色になってしまうかもしれません。2~3週間で治りますよ。」
何か凄まじい話のように聞こえるのですが・・・
「痛いですか??」
「思ったより、痛くないっていう方が多いですよ。内出血はすぐにはひかないですが・・・・ちょっとしばらく痛々しい感じにはなってしまいますが」(あくまでもにこやか)
検査、というよりちょっとした手術ですな・・・・
検査当日はお酒、お風呂は控えるようにといわれた。
10日後に検査の予約をいれて、帰宅。
この日は予定どおりブランドテイスティングワイン会に参加。検査への恐怖を忘れてしばし、ソービニヨンブランを楽しんだ。
・・・続きます。
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