跳んで跳んで跳んで・・・オシポワ&ワシリーエフ「ドンキホーテ」 [バレエ]
マラーホフ・ガラ [バレエ]
ベルリン国立バレエ団の日本公演。たった一夜かぎりのスペシャル公演、芸術監督ウラジミール・マラーホフによるマラーホフ・ガラにお出かけしてまいりました。@東京文化会館。
http://www.nbs.or.jp/stages/1101_berlin/gala.html
一言で感想を述べれば、見応えあり!
コンテと古典がバランスよく散りばめられ、初見あり、好きなパドドゥあり、笑いあり、逸品ありでした
第1部
「騎兵隊の休息よりパドドゥ」 セプネム・ギュルゼッカー マリアン・ヴァルター
プティパらしい振り付けで、ちょっとコミカル。ヴァルターのつま先がすっとのびていて美しい。ヴァルターさんはヤーナ・サレンコの旦那様なんですって。村娘風のセプネムちゃんはちょっと重たい感じ。
「ショータイム」よりデュエット エリサ・カリッロ・カブレラ ミハイル・カニスキン
カニスキンが真っ赤なジャージを来て準備体操。上体を起こすと胸にはテープで貼ったかのような「東京」のロゴ。オーディションを受けに来た、という設定のようで、マラーホフらしき声で指示がたどたどしい日本語でされ、最初はお笑いコントかと思ったほど。黒髪のカブレラが現れ、カルメンの音楽が流れて二人で踊りだす。踊りはキレがあって見飽きませんでした。
どんな衣装か知りたい方はこちらへ^^
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-289.html
「せむしの仔馬」よりフレスコ パドカトル サラ・メズトロヴィック イアナ・バローヴァ クラジーナ・パヴロワ アナスタシア・クルコヴァ
ロシア民話に基づくバレエ。4人のバレリーナは映画女優ばりの美貌。おなかを出したロングチュチュなので、ちょっと胴長にみえました・・・
「アレルキナード」よりパドドゥ ヤーナ・サレンコ ライナーグレンシュテッター
これもプティパ振り付けの作品。道化師に扮して可愛くコミカルに、弾むように踊っていました。ヤーナ・サレンコは小さくて細くっていかにもテクニシャンという体つき。グランフェッテでダブル、もしかしてトリプル?を余裕で回っていました。女性ヴァリエーションで流れた曲がいつも聞いていた曲でなく、「リーズの結婚」で使われる音楽でした。何故だろう・・・?
「これが死か」 ベアトリス・クノップ エレーナ・プリス ナディア・サイダコワ ポリーナ・セミオノワ そしてマラーホフ!
振り付けモーリス・ベジャール。今回これが目当てで訪れたお客も多いはず。静謐な音楽が流れ、張り詰めた空気の中、マラーホフが万感の思いをこめて4人の女性と次々と踊ります。衣装はシンプルでしなやかな筋肉美が引き立ちます。 白いレオタードのベアトリス・クノップは「死」の象徴、儚げでアラベスクの美しいこと。久しぶりに見た紫のレオタードのポリーナは随分大人っぽくなった、と感じました。肩幅がすごい・・・
死にゆくダンサーが3人の女性との人生をなぞりながら、死に飲み込まれる・・・という筋書きだと思うのですが、皆、研ぎ澄まされた踊り。くしゃみなど出来ない緊張感に包まれながら観賞しました。(でもね、結構長くて音楽も途中でとぎれるから、時々ふっと夢の世界へ・・。)
マラーホフは多分、アラフォーもぎりぎりの43歳。充分若々しく、この年齢ならではの情感にあふれていました。
第2部
「スピリット」 セプネム・ギュルゼッカー イプラヒム・ウェーナル
マラーホフ振り付け、J.S.バッハ音楽によるオリジナルキャストでの踊り。短い作品だったが、白いレーシーなトップスのセプネムが可愛い。騎兵隊の休息より、雰囲気が似合っていた。
「サタネラ」パドドゥ クラジーナ・パヴロワ ディヌ・タマズカル
岩田守弘さんでも見たけれど、コンクールでもよく踊られる、可愛いコケティッシュな作品ディヌ・タマズカルの踊りは軽く、着地の音がしない。
「ブルッフ・ヴァイオリン協奏曲第一番」 ポリーナ・セミオノワ-ヴィスラウ・デュデク エレーナ・プリス-ミハイル・カニスキン ヤーナ・サレンコ-ライナーグレンシュテッター ステファニー・グリーンワルド-マリアン・ヴァルター
まさに華やか、踊りの宝石箱!ペアが次々出てきて踊り、合い間に群舞。ヤーナの真紅のチュチュ、ポリーナの落ち着いたブルーの衣装、皆美しい。
ポリーナのお相手のダンサー、スタイル良くてイケメンだと思っていたら、SHOKO(中村祥子)さんのパートナーなんですって。あぁ!デュデク!あのローザンヌ・ガラでSHOKOさんと踊っていた方ねあの時はおひげを生やしたジェントルマンでしたが、今日は清潔感あふれる短髪の青年。全く雰囲気が違うけど、なかなかノーブル。SHOKOさんは今ご懐妊中ということです。おめでとう~
マラーホフは3年位前にガラ公演をみたけれど、「牧神の午後」しか覚えていない・・・今日はしっかり記憶に刻まれました。ベルリンバレエは男性陣は総じて人柄が良さそう、女性陣は美人ぞろい。心に残る公演となりました
イリーナ・ペレン「ロミオとジュリエット」と、今年の漢字 [バレエ]
12月8日 東京文化会館。
レニングラード国立バレエ団「ロミオとジュリエット」を見に行きました。(ネタバレありです)
レニングラード国立バレエ団・・・盆・暮れ・正月には日本に出稼ぎ?に来るバレエ団。夏はバレエ祭りと称し東京近郷をくまなく公演し、年末年始はオーチャードホール、東京フォーラム等で「新春特別バレエ」を踊る、日本で最も親しまれているバレエ団の一つです。
レニングラードの中でも今回ジュリエット役のイリーナ・ペレンちゃんは出色の存在。
愛らしい容姿、親しみやすい笑顔で姫役がぴったりと当てはまる、日本人に最も受け入れやすい魅力に溢れたプリマです
黒髪のロングヘア、優等生的な清楚な雰囲気。誰かに似ている・・・と思い受かべてみたら、今話題の「こんなはずではなかった婚」、日本一のけなげ妻、小林麻央ちゃん確かに、日本人受けするはずです。
今までペレンちゃんを見たのは、エスメラルダのバリエーションとくるみのパドドゥ。全幕ものははじめて、ちょっとアダルトなロミジュリはどうでしょうか。レニングラードのロミジュリ、日本では初演とのこと。
舞台はコロッセオを思わせるアーチ型の柱に囲まれたお屋敷。アーチを使って室内外を演出。
ロシアのバレエのいいところは、何と言ってもダンサーの容姿がそろっているところ。長身で小顔。それだけで舞台が映え、非日常の世界に浸れます。英国ロイヤルバレエ団などはかなり国際色豊か、バヤデールなんかは褐色の肌もお話に馴染みますが、ヨーロッパが舞台の古典的なお話は、民族が統一されているほうが自然な気がします。
ロミオ役のニコライ・コリパエフも優雅な雰囲気。一緒にいったお尻のラインにうるさい友人も「彼は白タイツをはいてもいいわ」とお許しをだしました。(芸術的に見て、ですので誤解なきよう^^;)
全体に踊りは激しく、情熱的。親の連れてきた許婚者をジュリエットが拒否すると、ジュリエット父は鞭でジュリエットを叩きのめそうとしまするのがびっくり・・・
ペレンちゃんも愛らしさを秘めながらも哀しみの表情も美しく、ルネサンス風の装置の演出、衣装も素晴らしくバランスのとれた良い舞台でした。
満月を背景に抱き、2人は悲しい結末を迎え、嘆き悲しむ家族の最後のシーンは宗教画のようでした。
http://www.leningrad-ballet.jp/performance/romeo_juliet/index.html
休憩の時間、心魅かれたのは前回記事にしたアンリ・ジローのシャンパン「フュ・ド・シェーヌ」のグラス売り
幻のシャンパンですって! グラス5000円ですって!・・・ちょっと手がでなかったです。
・・・・飲んでおいて、良かった
ところで、話は変わって今年の漢字は「暑」でしたね。
全国から世相を表す漢字を募集して一位だったのが「暑」で得票率は5パーセント。納得です。2位以下「中」「不」「乱」「異」「国」「高」「嵐」「熱」・・・
「中」は得票率2パーセント。中庸の中なのかと思いきや、中国の中、チリの地盤事故の地「中」、「中」途半端の中のイメージなんですって。良いイメージではなかったようです
菅首相が揮毫したのは「行」。おいおい、何を行ったんですか、とつっこみたくなりますね。去年の漢字は「新」で、現政権に期待をこめていたのに、その思いよ、いずこ。
自分的には、何でしょう。
「飲」という言葉が降りて来ました・・・
再び回って・・・ダニール・シムキン「ドン・キホーテ」2010 [バレエ]
今年もお出かけしてまいりました。
東京バレエ団「ドン・キホーテ」
8月20日 五反田ゆうぽうとホール。2列目という大幸運
バレエ界の超新星、シムキン君出演の日とあって、「大入」の札が。
キトリ:小出領子 バジル:シムキン メルセデス:奈良春夏 エスパーダ:後藤晴雄 ガマーシュ:平野玲
シムキンドンキを観るのは昨年に続き、2回目。昨年は席が遠くて、シムキン&コチェトコワペアがやたら初々しく小柄に見えて「ハイスクール・ミュージカル」あるいは「恋空」みたいな若憎カップルに見えたけど、今年の小出さんとのペアは・・・・。小出さん、お子さんを生んでお母さんになったから、人妻&人妻をたぶらかす青年風。一年の間に少年から青年に成長して、シムキン君、余裕のオーラを見せています。
期待通り、今年もチャーミングな笑顔、正確な軸、人並みはずれた柔軟性、ジャンプ力、音楽性で美しい踊りを見せてくれました。昨年よりジェントルマンぶりが板について、丁寧なリフトやエスコートっぷりに好感度ますます
一番好きなのは第2幕、最初の居酒屋の場面。シムキンがくるくるピルエットをした後、飛び込んでくる小出さんをキャッチ。あんまりシムキン君がくるくるまわるので、小出さん、飛び込むタイミング難しくなかったかな~。
グランパドドゥ、アダージオの場面はシムキン君の魅力を引き立てるような構成。シムキン君がくるりと回ってポーズを決めてから、小出さんをサポートします。シムキン目当てのお客に、目一杯のおもてなし。
難度の高い技を、華麗だけどさらっとやってしまう後に残るのは清涼感。天使のように技も笑顔も美しいけれど、大人への成長の過程をも見せてくれました今後ますます眼が離せないです。ちょっと気になるのは生え際だけ・・・^^;
ではシムキン君以外はどうだったか?
小出領子さん、若いシムキン君のお相手にプレッシャーは相当なものだったでしょうが、無難にこなしていました。メルセデス役の奈良春夏さん、昨年より艶っぽくなって、居酒屋の場面の踊りが素敵でした。エスパーダ役の後藤さん、体が大きいせいか、ちょっと力みすぎ?こちらも年齢差カップルで奈良さんに翻弄されている会社の上司みたいにみえました。
キトリの友人役の佐伯知香さん、可愛い~シムキン君と一瞬踊る場面があったけど、お似合いの2人に見えました。西村真由美さんはちょっと不調そうでした。キューピットの高村順子さん、夢の場面で光っていました。やっぱり、東バのキューピットなら高村さんかな。
そしてそして・・・昨年に続いて大活躍の平野ガマーシュ。マイムが面白すぎ!キトリに振られて、結婚式のバジル(シムキン)が踊る場面になると、みんなに見なくていいよ、と手を振っていますが、最後のシムキンジャンプの華麗さに驚愕、呆気顔。「お前には負けたよ~。しゃーない、キトリはあきらめてお前にやるよ・・・」と伝わってきて笑えます。カーテンコールでは、隣に立つキトリの友人にご執心。平野さんのほかのキャラクターも見てみたい
あっという間の2時間。カーテンコールは何時までも鳴り止みませんでした。シムキン君観客サービスも怠ることなく、上手の方にもご挨拶。結局何回幕が開いたのか?最後はほとんど全員、スタンディング。
シムキン効果で、会場には未来のダンサー候補のボーイズたちも沢山詰め掛けていました。頑張れ!ボーイズ。目指せ!シムキン君
興奮冷めやらぬので、シムキンバジル貼っておきます^^
http://www.youtube.com/watch?v=vvMOvsXZXY4&feature=channel
ローザンヌガラ2010 [バレエ]
素晴らしかった~~、感動、感銘、感涙
8月8日、青山劇場。「高円宮記念ローザンヌガラ2010」にお出かけしてまいりました。
ローザンヌ国際コンクールは15歳から19歳までのダンサーが対象で、1973年から始まり、日本人の受賞者は65人。その多くは海外に活躍の場を求め、一堂に会することは滅多にありません。日本人受賞者によるガラコンサートは2004、2007年にも行われ、今年で三回目。
芸術監督は熊川哲也。
熊哲氏はローザンヌコンクール1989年にゴールドメダル、高円宮賞を受賞。なんとこの年は東京で開催。
「どれだけのダンサーがローザンヌを経て世界で活躍できただろうか?コンクールでの賞はプロのカンパニーの中においてはなんら意味も持たない称号であり、ダンサーが成長し、アーティストとして成熟する過程においてはコンクールは必要であり、不必要な存在なのかもしれない。
古典芸術を継承する者として、若いダンサーの育成、輩出に使命感を感じずには居られない自分がいる。」(熊哲氏のあいさつ、プログラムより抜粋)
オープニングは「カバレリア・ルスカティーニ」と「威風堂々」の音楽にのせて、2009、2010コンクール出場者が踊ります。アクリ瑠嘉君、水谷実喜ちゃんなど、日本の名だたるコンクール上位入賞常連メンバーがずらり。中ノ目知章君が笑顔を絶やさず、伸びやかな踊りで印象的でした。
第1部
「ラ・バヤデール」より 佐々木万璃子
佐々木さんはローザンヌ2010、第3位スカラシップ受賞。容姿にも恵まれ、丁寧で正確な踊りでキープ力抜群。可愛い~~
「眠れる森の美女」第3幕グランパドドゥ 神戸里奈 蔵健太
チラシの中には神戸さんの名前が出ていなかったので、6月に続いて再び観られるとは!ラッキーでした。蔵健太さんは頭が小さく、バランスが良い体型。急遽代役で出ることになったようで、2人であわせる時間があまりなかったのか、2人の息がぴたりとあうという感じではなかったかな。
「譜と風景」 金田あゆ子 横関雄一郎
横関さんを観るのは昨年秋のネオバレエに続いて2回目。2人の身体能力の高さはわかるけど、演目が長すぎ。暗転してやれやれ終わると思ったら、明るくなってありゃ~、またはじまっちゃった、なんて思ってしまいました。
「タイス」パドドゥ 崔由姫 平野亮一
お2人とも英国ロイヤルバレエ団。アラブ風のオレンジ色の豪華な衣装に身を包み、オレンジ色のシフォンの布を顔にかけたり、長いキスをしたり、シックでアダルトな妖しさを醸し出していました。
「In The Middle,Somewhat Elavated」 斉藤亜紀、ヴィム・ヴァンレッセン
素晴らしかった!斉藤さんの190度は軽く開脚しているだろうと思われるしなやかな、キレの良い踊り方に衝撃を受けましたこの演目は昨年大好きな浅見紘子さんの踊りを観て、浅見さんが長い手足を良く活かしていると思ったけど、、、斉藤さんは小柄で足が長いともいえないけれど、表現力には圧倒されました。バレエで観客を魅了するには、容姿やスタイルが最大重要な要素、との固定観念は打ち砕かれました。きらりと光る個性こそが大切かも。
第2部
「海賊」よりグランパドドゥ 河野舞衣 ルカス・スラヴィッキー
河野さんは2007年の受賞者。お腹の見える青いチュチュで、生足にトウシューズ。腹筋がもりもり割れているのが見てとれるので、元気な海賊、との印象。お相手はやたら生白く、もうちょっと体を絞っていてほしかった・・・・
「Trace」 佐々木万璃子
前出の佐々木さん、ローザンヌのコンテンポラリーの課題曲。髪はひとつに結び、レオタードにスカートという、素の15歳に近いシンプルでナチュラルなスタイル、コンクールと同じ衣装と思われます。コンテなのに、愛らしくてけなげで可憐な踊り
「ロミオとジュリエット」よりパドドゥ 荒井祐子 清水健太
バルコニーの場面。荒井さん、6月の「眠り」のフロリナも良かったですが、しっとりとしたジュリエットも素敵じゃないですか~。清水健太さん、初めて踊りを拝見、ふんわりとした静かな着地で好きなタイプのダンサーではないですか~お2人ともさすがのKバレエのファーストプリンシパル。文句なしです。
「アダージェット」SHOKO ヴィエスラフ・デュデック
今回の公演のお出かけのきっかけはSHOKOさんを見てみたかったら。シックな黒いシャツの紳士、デュデックとショートヘア、黒いレオタード姿のSHOKOさん。SHOKOさんの一挙手一投足、カメラで連写してすべてがチャコットのポスターになりそうなほど、ひとつひとつのポーズが美しくて完成されています。瞬きをするのが勿体無いほど神々しいつま先の先の先まで強いプロ意識と美学を感じます。ふぅ~。SHOKOさんのグランパ見たかった・・・
「The Well-Tempered」 中村恩恵 首藤康之
曲はバッハのようなのですが、大ベテランのお2人のコンテンポラリー(・・・だと思うのですが;)がまた凄くて中村さんはお顔も地味で、いかり肩、ポスターの写真ではバレリーナとは思えない異色のダンサーのイメージ。首藤さんは髪はぼさぼさで鼻のまわりが赤い・・・ でも踊りが始まると、只者ではないオーラに包まれ、たちまち2人の世界に引き込まれてしまいました。知識も何もなく観た演目でしたが、凄いインパクト。首藤さんの鍛えられた筋肉に、なぜか自分もモムチャンダイエットでもしたほうが良いかしら?と思ってしまいました。
「チャイコフスキー・パドドウ」 加治屋百合子 ジャレットマシューズ
加治屋さんはアメリカンバレエシアターのソリスト。チャイコ、好きな作品なのですが、前の2人のど迫力であまり印象なく終わってしまいました。
観にいってよかった~日本のバレエの「これからの人」、「今、頂上の人」「円熟期を迎えている人」を一挙に見た感じで大満足。知名度はある大ベテランの踊りに食傷気味だったので、とても新鮮でした。こういう機会が沢山あって、日本人ダンサーがもっと国内で認知されると良いな、と思います。何しろ、バレエは独り立ちするまでにお金がかかり、怪我は多く、輝ける時間は限られていますから・・・
ガラコンは舞台装置はほぼ皆無で、地味にもみえますが、余分なものがそぎ落とされる分、ダンサーの踊りを堪能できます。過去の公演はテレビでも放映されたとのこと、テレビでまた観られるといいな~。
次の機会も必ず逃すまい、と心に誓ったのでした
熊川哲也 「眠りの森の美女」 [バレエ]
久しぶりに熊哲ちゃんのバレエにお出かけしてました
6月26日 Bunkamuraオーチャードホール。
オーロラ姫 神戸里奈 フロリムント王子 熊川哲也 カラボス スチュワート・キャシディ
リラの精 松岡梨絵 フロリナ王女 荒井祐子 青い鳥 橋本直樹
熊哲ちゃんに会うのは何年ぶりでしょうか。う~~ん、5年前くらいに「コッペリア」を見たとき以来でしょうか・・・ Kバレエのチケットはややお値段お高めで考えてしまうのですが、一番見たかった神戸里奈さんとのペア、しかもオーチャードホール。
オーチャードホールは渋谷にあり便よし、雰囲気もよし。しかしシューズボックス式というのか、縦長の劇場で、S席でも一階の後ろのほうだと、結構悲惨。 2階のR列、横に張り出している席が取れることが決め手となって、行くことにしたのでした。
Kバレエの良さは舞台装置の豪華さ。ちょっと灰色がかったようなシックな色調が素敵。小道具の一つ一つにまで、熊哲の美意識が行き届いているような気がします。衣装にはお金かけていても、東バは今ひとつ舞台にチープ感かんじちゃいますから・・・(くるみの夢の国、シンガポールみたいだったし)
第1幕。リラの精が優しさ・元気・鷹揚・呑気、勇気の精をつれて登場します。リラの精、踊りはもちろん、オーラも表情も突き抜けている、と思ったら、松岡梨絵さん。5月の文化会館の公演ではオーロラ役。
今回の公演ではまり役、と思ったのはカラボス役のスチュワート・キャシディ。おどろおどろしい様相ですが、どこか憎めないのは、美川憲一より本人以上にそっくりな芸人、魅川憲一郎のよう。存在感ばっちりです。DVDでドンキのガマーシュ役を見たけど、カラボスに軍配!
そして・・・神戸里奈さんのオーロラ
神戸さん、特に思いいれがあるのは、ビデオで昔コンクールでオーロラのバリエーションを踊っているのを見たことがあるから。主役はかなり久しぶりではないでしょうか?きっといろいろ葛藤もあったことだと思いますが、今日は姫キャラ全開で、とびっきりの笑顔。可憐、です
1幕のハイライトは「ローズ・アダージオ」
そう、お恥ずかしながら、私のHNでもあります。4人の王子から求婚され、恥じらいながら初々しく踊ります。オーロラ姫は16歳の設定だから、あまり大御所が踊ると「オーロラ先生」みたいになって4人の生徒を手玉にとる、風に見えるときもあるのですが、今日はそんな心配はいりません。
最近よく見ていた東京バレエ団に比べると、一つ一つの動きがスピーディに感じます。平均年齢、やっぱりKの方が低いのかな・・・
第2幕 満を持して、熊哲ちゃん登場。割れんばかりの拍手です。森の中でのダーツゲームでみんなが失敗するところ、ひとり真ん中の的にぴたりと命中させるあたり、「俺様キャラ」が光ってます!
第3幕はいよいよ結婚式。
「眠り」は、赤頭巾や長靴を履いた猫などがお祝いに駆けつけてくれて、踊りを披露をしてくれるのが楽しい所でもありますが、「青い鳥」のパドドゥも見所の一つ。
今回は荒井祐子、橋本直樹。
お2人ともKの中では主役級。・・・がしかし、このペアで満員御礼になるかといわれたら、微妙なところがあるでしょう。こういう機会できっちり脇を締めることが大切、といわんばかり、心のこもった丁寧な踊りでした。いうならば、神戸・熊川ペアより、安定感あったかも。
・・・お待ちかねのグランパドドゥでは、いささか、里奈さんをキャッチしてポーズを決めるところに間があり、一瞬どきっとしましたが、その後の王子のバリエーションでは「熊川・ジャンプ健在!」を見せてくれました
あ~見られて良かった。見るというより、「拝んだ」かも何時まで見られるか、わからないところが、バレエの儚い刹那の美ですね。Kのダンサーでアナザースカイに出演中の宮尾俊太郎さんもお怪我で舞台降板中だとのことだし・・・。(この舞台の端役で宮尾さん出演、との噂もありますが)
カーテンコールではカラボスがリラの精をじろり、と睨みっぱなし。「あんた(リラの精)のおせっかいのおかげで、2人が結婚しちゃったじゃないのよ~」と言っているみたいで、いい味出していました。
舞台ははねた後は、熊哲ちゃん写真集をお買い上げのお客様に限り、サイン会まで開催。
9000円!とのことだったので、そそくさと退散^^;
今回16公演中、14公演で主演。まだまだKバレエは熊哲ちゃん人気で持ってますね~~。「眠り」は意外と王子の出番は多くないので、熊哲ちゃんのコンディション、古典バレエ「眠り」のもつ作品の認知度や人々の目を楽しませるエンターテーメント性を総合すると、毎年やっても良い鉄板作品かもと思いました。
お次のバレエは8月のダニール・シムキンのドンキ。熊哲ちゃんのはまり役、ドンキのバジルも一度見てみたい!と切に願っています
熊哲ちゃんのドンキその他はこちらで
http://www.youtube.com/watch?v=tkfeNDr7lRA&feature=related
Kバレエ設立10年、彼が日本にバレエを定着させた功績にリスペクト熊哲ちゃんが現役で、しかも古典を踊る時間はどんどん限られているかもしれません。でも芸術監督、指導者としてはまだ若いから、これからも眼が離せませんね
マチュー・ガニオ「シンデレラ」 [バレエ]
これまた、久しぶりのバレエです
パリオペラ座バレエ団 「シンデレラ」 @東京文化会館
結論:ちょ~~楽しかったです
とてもエンターテイメント性を感じる舞台でした!!
なんと、パリオペなのに舞台は1930年代のハリウッド。
チャップリンや、アステア、キングコングがスクリーンで活躍した時代。頼りない父親のもと、継母と2人の義姉に虐げられながらも、映画にあこがれるヒロイン、シンデレラは怪我をした映画プロデューサー(魔法使いにあたるわけですね)を介抱してあげたことから、映画界への扉が開かれます。(プログラムから抜粋)
シンデレラはデルフィーヌ・ムッサン。彼女は2人の子供を出産後エトワールになった苦労人だそうです。お年を少々召されたシンデレラですが、ほっそりとして、バランスのとれた体型です。
一幕ではシンデレラがタキシードを身に付け、コート掛けを相手にタップダンス。時にアステアのように優雅に、時にチャップリンのようにユーモラスに舞い踊ります。
意地悪な継母はステファン・ファヴォランという男性。トウシューズをはいて、トロカデロバレエのようにユーモアたっぷり。同じく意地悪な例のお姉さまたちも、サービス精神たっぷりにオーバーアクション。
かぼちゃの馬車は、なんとリムジン。キングコングも登場します@@
2幕で、いよいよ王子役にあたる映画スター、マチュー・ガニオが登場。
・・・あなたには、昨年の暑い夏、バレフェスでサインを頂いたわ。そして握手まで
やっと舞台の上のあなたに会えたわ。
プリンス オブ プリンスだわ、やっぱり。25歳という年齢も、王子にぴったりレット・バトラー風のおひげがあなたにはちょっとだけど、シンデレラ役が随分年上だから、背伸びしたのね。許してあげる。
この踊りはジーン・ケリー風だわ。まるで「巴里のアメリカ人」のワンシーンみたい。「アメリカの巴里人」?巴里人もアメリカが好きだったのね。大阪人が東京が気になるみたいなものかしら?いや、東京人が大阪を意識?
・・・としばし、ガニオに語りかけ、妄想にふけります。(独り言なので、スルーしてくださいね)
衣装は森英恵。王子役とその他大勢が同じような衣装なので、ガニオがあまり目立たないけれど、その他大勢君たちも、粒ぞろいで、素敵。衣装が厚手すぎるのか、汗が少々目立ちました。
最後はガニオがシンデレラをリフトして、プロデューサーが扇風機で風を送ると、シンデレラが持つシフォンの長いスカーフがふわ~~~っとたなびきます。This is Hollywood!
昔のハリウッド映画好きにもおすすめしたい、本当に楽しい舞台
振り付けのヌレエフも、自らプロデューサー役を演じていたそうです。やっぱりキューバ製の極太葉巻をくわえていたのでしょうか^^
マリインスキーバレエ、オールスター・ガラ [バレエ]
ブラボー!
今年最後のバレエの舞台は、締めくくりにふさわしいものでした
マリインスキー・バレエ
ロシアで最も伝統のあるバレエ団。
数年前にNHKでウリヤーナ・ロパートキナの白鳥の湖を見たときは衝撃でしたこの人こそ、まさに白鳥!この舞台こそまさにバレエの世界!
日程的に白鳥の湖を見ることは叶いませんでしたが、ロパートキナが「瀕死の白鳥」を踊るときいて、オールスター・ガラにお出かけしてきました。バレフェスで観た、サラファーノフ王子も出るとのこと。
東京文化会館。A席でしたが、2階のR列、舞台にも近く奥行を感じることが出来、オーケストラ・ピットも垣間見え、選択ばっちりの良席です
第1部
「シェエラザード」 ゾベイダ:ロパートキナ 黄金の奴隷:コルスンツェフ
はじめて生で観るマリインスキー。踊っている誰もが顔ちっちゃ!背、高!首長い!手足長い!と粒ぞろい。バレエはイタリアで生まれ、フランスで育ち、ロシアで成人したというけれど、ロシア、バレエ帝国の、層の厚さを感じます。
奴隷のダニーラ・コルスンツェフの筋骨隆々としたお姿に見とれてしまって、ロパートキナになかなか目が行きません^^;
第2部
「ジゼル」第2幕のパドドゥ アリーナ・ソーモワ ミハイル・ロブーヒン
ソーモワのジゼル美しい!ウイリーとしてはやや元気な動きですが、お顔のノーブルさ、手足の長さが精霊らしさを引き立てます。白いバレエはやはり寒い国の人が良く似合う・・・。日本人のジゼル、なかなか若い方はやらないし、見る気が失せるかも・・・ソーモワはますますこれからマリインスキーを背負っていく逸材として活躍していくでしょう。
「グランパ・クラシック」 エフゲーニャ・オブラスツォーワ マクシム・ジュ-シン
若々しい、きびきびとした踊りのお2人。オブラスツォーワはバランスがお得意のようですが、バランスで疲れたのか、バリエーションではピルエットを回りきれていないような気が若干したのでした。
「シンデレラ」第2幕のパドドゥ ディアナ・ヴィシニョーワ イーゴリ・コルプ
この方が高名なヴィシ様なのね!現代風の演出で赤い衣装のご夫人と黒い衣装の紳士が行き交う中、白い衣装のシンデレラと王子が情感たっぷりに踊ります。「もう帰らなくては」「いや帰らないで」といっているように。大人の踊り。この踊りの味わい深さはベテランでないと表現できないものでしょうね。観られて良かった~~と思える瞬間でした。
「瀕死の白鳥」 ロパートキナ
この曲は3分ほど、死に行く白鳥の最後の姿を表現したもので、もともとは不世出のバレリーナ、アンナ・パブロワのために振付けられた作品。サン・サーンスの哀切漂う調べにのせて、ロパートキナ登場です。滑らかなパドブレで水の中に静かに浮かぶように神々しく踊ります。はぁ~~、バレエって芸術なのだわ、とあらためて感動したのでした。
「タランテラ」 ヴィクトリア・テリョーシキナ レオニード・サラファーノフ
バランシン振り付け作品。リュドミラ・スヴェシニコワさんのピアノの早いテンポに乗せて、テリョーシキナとサラ君がタンバリンを持って舞台狭しと踊ります。テリョーシキナは挑発的に、サラ君はいたずらっぽい笑みを浮かべ、楽しいリズムで観客も自然と手拍子が出てしまいます。タランテラも全くしらない演目でしたが良かった~~
第3部 「海賊」 メド-ラ:ソーモワ アリ:ウラジーミル:シクリャローフ
観たかったのはアリ役のシク君。サラ君とともに、これから更にぐいぐい来そうな気配。彼をバレエ界の石川遼と名づけたいです容貌の好みとしては、シムキン君、サラ君以上。アリ、美しすぎて奴隷にしては上品だけど、しっかり、丁寧に踊っていました。
海賊はアリとメドーラのグランパドドゥしか観たことが無かったのですが、実はメドーラは海賊の首領コンラッドと心引かれあい、全幕のときはパドトロワ(+コンラッド)で踊るのですね。メドーラはチュチュの衣装とそうでない時があるけど、どうしてなのでしょう・・・・
難は金管が音を何度かはずしたこと。ダンサー達、ガクッときちやうでしょうね・・・・後、海賊の最後でポーズが決まる前に幕がおりてしまったこと。でも、シク君が華麗にご挨拶に何度も来てくれたから、許しましょう。
バレフェスと同じく、マリインスキーを次回観られるのも3年後。次も絶対いっちゃうからね!と思える舞台でした
少しでも雰囲気が伝われば・・・
くるみ割り人形、と愛犬大脱走 [バレエ]
私にとっての鉄板バレエ、「くるみ割り人形」♡
「ドンキホーテ」が西の横綱なら、「くるみ」は東の正横綱。(変なたとえですが^^;)
おしんや徹子など、観劇履歴が迷走していましたが、本来の姿に戻って、久しぶりに上野は東京文化会館にお出かけして来ました。
東京バレエ団創立45周年記念公演 「くるみ割り人形」
クララ アリーナ・コジョカル(英国ロイヤル・バレエ団) くるみ割りの王子 ヨハン・コボー(同)
一言で言えば・・・アリーナ、完璧でした
アリーナちゃんは首の負傷で長く舞台をお休みし、4月から復帰。日本では8月の世界バレフェスで「眠りの森の美女」全幕を踊って後の再登場です。
くるみ割りはクララは子役が踊り、雪の女王や金平糖の精は大人が踊るというバージョンもあるのですが、今回はワイノーネン版、といってクララがグランパドドゥまで踊りきります。
アリーナは小柄で、妖精のよう 1998年キエフバレエ入団ということですから、30歳くらいなのでしょうか。
一幕のクリスマスパーティ、初々しく控えめなアリーナちゃん。ドレスの裾から伸びるつま先の美しいこと。プレゼントを貰ってくるくる回ると、ひらひらするドレスまでが楽しそう。雪の場面になると、どんどん動きが滑らかになって、キレのある動きが光ります
二幕後半、金平糖のバリエーションでは、丁寧に、ひとつひとつの「パ」(ステップ)を大切に大切に踊ります。(ここで流れる音楽は、のだめで千秋が悩んでいるときに流れる曲♪です、念のため^^)キラキラした優雅なオーラに包まれています。うっとり・・・
金平糖の踊りは意外と地味で、ゆっくり踊るので本当に難しい。踊りきったアリーナちゃんは、その喜びを自分で確かめるように、いつくしむように、時間をかけてご挨拶。
アリーナちゃんの復活を祝って・・・
かといって今回の公演、突っ込みどころがないか、といえばそうでもなく
一番は舞台装置かな~~。不思議の国の幕がしわっぽいしチープ、オレンジとブルーの配色がなんだかシンガポールで見た中国の寺院を思わせます。不思議の国は亜熱帯にあるのか?
中国の踊りも、ロシアの踊りも男性陣の動きがいささか重く感じられました。
アラビアの踊りの西村真由美さん、フランスの踊りのパド・トロワは安心して見ていられました。花のワルツにも、男性ソリストの中に未来の王子候補を発見。
ちなみに、フランスの踊りはあし笛の踊り、と呼ぶときもあります。ソフトバンクのCMで流れる曲です^^
そして、ソフトバンクで犬つながり、というわけではないのですが、前日、事件が
愛犬トイプードルを連れて散歩に出かけ、近所のドラッグストアの店先につないでしばしお買い物。すると血相を変えた男の人が入ってきて、「犬連れのお客さん!犬が逃げましたよ!」
あわてて外にでると、ハーネスが食いちぎられています。猛ダッシュでとりあえず家の方向に走ると、犬が走っているのを目撃した方が、「犬のお母さん?犬はあちらの方向に走っていったわよ!」と心配して声をかけてくれました
犬が走った後、私が走っていくのですから、何が起きたか一目瞭然。痛いほど通行人の視線を浴びながら歩いて3分、走って2分の自宅に到着。
なんと、自宅の門の前に人だかり。(3,4人でしたが^^;)わが愛犬は門の前でうずくまっていました・・・無事でよかった
大いに反省して、今後は散歩前にハーネスをチェック、散歩中犬をつないで買い物をしないことを家族に誓ったのでした;;
我が家のお騒がせ愛犬 階段の上で夫を待つのがお約束。犬なのに猫背です・・・・^^;
「ネオバレエ」再びにしじまって・・・初秋 [バレエ]
友人に誘われて再びにしじまってしまった、シルバーウィーク。今年はどうしてこんなに西島さんに縁があるのでしょう。
バレエリュス100周年記念 西島千博プロデュース ネオバレエ
「NEO BALLET×ニジンスキー」千夜一夜 夢のプリンシパル ガラ
2009.9.21 @彩の国さいたま芸術劇場、埼玉県は与野まで行ってまいりました~\(^^)/
バレエリュスとはロシア・バレエ団のことらしい。パリで第一回公演を開催してから100年の今年、伝説の舞神ニジンスキーにオマージュをささげる、というのが公演の主旨だそうです。
2008年「NEO BALLET」というプロジェクトを立ち上げた西島千博さんのもとに新国立の酒井はなさん、Kバレエの松岡梨絵さん、などカンパニーを超えたダンサーたちが集まったこの公演、見ごたえのあるものでした
なんせ、今まで知らなかった王子をたくさん発掘。東京バレエ団とか、上層部がつまっていて、なかなか新しい王子に出会えないものですから・・・
印象に残ったプログラムを少しご紹介。
「くるみ割り人形」渡部美咲 福岡雄大 第1王子発見福岡君は頭が小さくて、手足が長く、バランスが良いです。ジャンプが軽く、足音もせず、ジュッテのときのつま先がきれい現在は新国立劇場の契約ソリスト。
「火の鳥」児玉麗奈、中島周 周様が東京バレエ団をやめてがっかりでしたが、再び会うことができました 周様はやや小柄ですが、バレエダンサーとして、最も大切である「色気」を持っています~~何で東京バレエ団は彼を手放しちゃったのかな~~。確実にお客を呼べるダンサーだったのに。児玉さんとのペア、はちょっと年齢差を感じてしまって、ちょっと微妙でした・・・
「白鳥の湖」第三幕 黒鳥のグラン・パドドゥ 松岡梨絵、橋本直樹 さすがのKカンパニーペア、松岡さんの目力、橋本さんのジャンプの高さが光を放ちます黒鳥のバリエーションがKカンパニーならではの独特さで、いかにも熊てっちゃんらしい華の在る演出。
「薔薇の精」 鈴木美波、秋元康臣 第2王子発見 秋元君がニジンスキーの代表作である薔薇の精。衣装がお花びっしりのピンクの全身タイツですから、演者によってはドン引きになってしまうところですが、秋元君21歳、伸びやかな肢体に軽いジャンプ、美しいつま先で観客を魅了。ちなみにこの役はダニール・シムキン君の十八番だそうです。
「シェエラザード」 酒井はな、 西島千博 さすがの大御所のお2人、今回の公演の華 トルコのハーレムが舞台で、2人ともアラジンの登場人物のようなきらきらした衣装。西島さんは初めて踊る作品とのことですが、テンポよく息のあった踊りでした。最後のお辞儀の西島さん、「僕を見て!」といわんばかりのものすごいオーラを感じました。
「ジゼル」 田中ルリ、佐々木大 以前東バで見たジゼルより、良かったです。恋にやぶれて、ウイリーになって踊る場面だったのですが、田中ルリさん、精霊に成り切っていて、本当に体を触ったら冷たそう。
3時間半の熱気あふれる舞台でした
西島さん、バレエ界で何かをやってみたい!という意欲と勢いをとても感じますそして何時だって熟女を圧倒する目力、「あなたを虜にするから、僕をみててごらん」オーラを放ち、ナルシストぶりも見てて気持ちが良いほどです。またにしじまってしまうかも・・・・写真は7月のトークショーのもの
またしても真矢みきさんと遭遇。演劇界を引っ張っていきそうな素敵なカップルですね。10月からの金曜ドラマ「おひとりさま」も見てみようかな。