秋のワインと油そば [ワイン]
秋はワインの美味しい季節。
ワイン会で飲んで美味しかったのは、恵比寿のフランスワイン専門店「ラ・ヴィネ」でワイン会用に皆で買った、ブルゴーニュの白
ムルソーカステート1996。ソムリエ君の一押しだけあって、アーモンドのようなナッツ香がふわっと香りまろやかな味わい。
ベルギー出身の醸造家、ジャン・マリー・ギュファンス氏が作り手。ヴェルジェという名前でコート・ドールでワインを造っています。右下の「VERGET」のVがぎざぎざになっているのがおわかりになるでしょうか?ぎざぎざになっている年はぶどうの当たり年だそうです。
ワインの先生がマイセラーから持ってきてくれたとっておきの一本はこちら
ドメーヌ プリウレ・ロック、クロ・ゴワイヨット1990
ゴワイヨットはロマネ・コンティ村の中心部にある、ロック氏の所有する単独畑。ロック氏はドメーヌ・ロマネ・コンティの共同経営者であり、自然派ワインの作り手の代表選手なんですって。印象に残るラベルはぶどうの木とぶどうの実、神と人を表しているとのこと。
本格的にろうそくの火を灯してデカンタージュして、サービスして頂きました。野いちごのジャムやお花を感じさせる華やかな薫り、20年もたつのに、生き生きとしてシルキーな味わい・・・うっとり
・・・ワインは人を幸せに、饒舌にさせますね。
はじめて生産者によるシャンパン講座にも参加。
アンリ・ジローによるもの。
アンリ・ジローの特徴はシャンパーニュ地方、アイ村で作られるピノ・ノワールへのこだわり。17世紀初頭に創業し、380年の歴史を誇る。
奥のほうにチラッと映っているのが12代目のクロード・ジローさん。「隠すことはなにもないから、何でも聞いてください」
「ピノノワール70パーセント、シャルドネ30パーセントのセパージュにこだわる理由はなんですか?」
皆様、本格的?な質問をなさるのですね。答えはそれが好きだから、とのことでしたが。
5種類のテイスティング、やっぱり美味しかったのが
フィュ・ド・シェーヌ 2000
シャンパーニュ地方に広がるアルゴンヌの森の樫の樽で12ヶ月熟成させたものだそうです。芳醇で、ちょっとクリュッグを思わせる味わい。ゆっくりゆっくりシャンパンそのものを愛でながら飲みたい感じです少々温度が高くなっても楽しめそう。
シャンパンは人を幸せにしますね・・・
完全にワインにはまった11月。
スクールの帰りにラーメン屋銀座のような通りを歩くのですが、いつも気になるお店が・・・
「油そば」と出ている看板
絶対避けなければならないネーミングなのですが、セミナーのあとでウキウキ気分で思わず入ってしまいました。(果敢にもおひとりさまです)
どれだけ油にまみれたラーメンなのかと思いきや、「カロリーも塩分も、ラーメンよりヘルシー」なんですって。
濃い目のつけだれに熱々ゆでたての麺をいれ、並み盛りなら、備え付けの酢ボトルを2周、ラー油ボトルを2周回しかけるんだそうです。さらした玉ねぎのみじん切りがたっぷりと置いてあり、「血液サラサラになりますから、お好みでどうぞ」とのこと。サラサラと聞いたなら、かけずにはいられません。
あ~ら~、新感覚!イケます意外とさっぱりしてます
ジローさんからお叱りを受けそうですがシャンパンを頂いた小腹にミスマッチ。
油そばというネーミングでないほうがいいような気もしますが、またまたハッピーな気分になれました。麺類も人を幸せにしますね・・・
衝撃のバタール・モンラシェ [ワイン]
今週のワイン教室はブルゴーニュの白ワイン
白ワインは苦手だったのですが、大分飲めるようになりました。
ご存知の方も多いと思いますが、ブルゴーニュ地方の白ワインはシャルドネが主要品種。シャルドネの名はブルゴーニュのマコネにある村に由来するとのこと。シャルドネは特徴がないのが特徴ともいえ、癖がなく、ニュートラルな点が魅力。オーク樽を使えば、スモーク、バニラ、キャラメルのような香りをかもし出し、そうでなければ柔らかな、フルーティなワインに仕上がるとのこと。
・・・というような内容の1時間の講義を受けた後は5種類の白ワインのテイスティング。その後、外観、香り、味わいなどをコメントします。
先生、「好みと値段を考えながらテイスティングしてくださいね」
①のクレマン・ド・ブルゴーニュという泡は先生と一緒にテイスティング。
②③は緑がかった淡いレモンイエロー色で外観は同じようですが、③のほうが木樽のニュアンスを感じるから、③のほうが高いワインかな・・・ ④は程よいボリューム感で、香りよく、全体的にまとまりの良い感じ。好みは、④です ⑤は・・・、何これ?貴腐ワイン?熟れたフルーツのような濃厚な味わい。あまり好きじゃない・・・。いや、むしろ嫌い(心のつぶやき)
テイスティングの値段予想は④が高いと感じた人が一番多く6人、、③⑤は3人ずつ、②はゼロ。心のつぶやきとほぼ同じような予想です。
「そうですか・・・、では、⑤の値段はいくらくらいだと思いますか」
先生、次々と生徒を当てていきます。「5000円位」と答えた人が多く、先生は当てるのを止めないので、私達生徒もこりゃ~違っている、となんとなく気がつきはじめます。
「私は3000円とつけました。好みじゃないので、これくらいだろうと」という人がいて、ますます先生の顔が曇っていきます・・・私も同じ意見なのですが^^;
先生の顔色をみながら、「い、13000くらいですかね~」という人も現れました。
先生も観念したのか、意見が出尽くしたところで・・・
「正解は56700円です」
「え~~~」
生徒一同びっくり、今まで教室で出たワインの中で飛びぬけて高いワインだったから。
⑤の正体はバタール・モンラシェ ルフレーブ2004
きっと一生飲まないワインだから、飲み干しました。バタールモンラシェはコート・ド・ボーヌ地区にある特級畑だそうです。
一番人気だった④はカレラ セントラル・コースト キュヴェ V 2008、値段は3200円でした^^;(写真右端。左②シャブリプルミエクリュ ヴァイヨン2008 中③シャサーニュモンラシェ オリヴィエ・ルフレーブ2007)
先生は私達が④が一番高いと予想するのをわかっていたのか、慰めるかのように、漫画の切り抜きをとりだしました。(ソムリエという漫画だったか・・・?)
漫画の主人公のソムリエ君が後一歩でカレラとロマネコンティを間違えそうになった場面を紹介してくれて、カレラはよく出来たワインなのであまりがっかりしなくても良い、とのことでした。
何でもカレラはロマネコンティの元で勉強したらしく、ロマネコンティを作り出す土壌を他にはないかと探したところ、カリフォルニアだったとのことです。
56700円のモンラシェのグラスを傾けるより、カレラに酔いしれるほうが賢い消費者といえるかもしれませんね。ワインの奥行きを知る、楽しい授業でした。
さて、突然ですが最近のお気に入りの曲をご紹介。モンラシェを飲む際BGMで聞けば、程よい酔いがまわりそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=Xs7tUAXZVTw&feature=related
はじめての、ワイン会 [ワイン]
4月からワイン教室に通い始めました。
ワイン教室につきものらしいのが、「クラス会」。
そんな敷居の高そうな会に行って雰囲気を壊しては、と最初しり込みをしていたものの、会費を出し合って、みんなでワインの買出しをして持ち込んで飲むという楽しそ~な企画に、結局、快諾
買出し先は恵比寿ガーデンプレイスの「WINE MARKET PARTY」
うわぁ、素晴らしい品揃えです
クラスの級長さんが斬新な企画を考え、なぜか男女一組になってワインを一本ずつ選ぶことになりました。私は30代のSさんと、赤ワインを選ぶことに。(ごめんなさい、Sさん私のようなものが相手で)
7人で21000円の予算ですから一本7000円。そんなワイン選んだことがありませんよ~汗。
お店の奥にいきますと、さらにすごい空間があらわれましたフランスワイン専門店「La Vinee」
とりあえずこちらで、ブルゴーニュ産のピノ・ノワールを選ぶことで話がまとまりました。ピノ・ノワールどこ~~?と探していると、ワイン選びについてきてくれたお教室の先生が、
「フランスのワインにはぶどうの品種は書かれていないことが多いんですよ。畑名で判断するんです」
そうなの~~?知らなかったorz
われわれがあまりに真剣にワインを選んでいるので、お店のソムリエさんも張り切って説明してくれて、選んだ逸品が、これ。
GEVERY CHAMBERTIN 2006 (ジュヴレ・シャンベルタン)
ジュヴレを語る上で欠かすことの出来ないつくり手、アルマン・ムソー。ジュブレにおいて生産するワインの半分以上がグラン・クリュとプルミエ・クリュというこの地の名門で、三ツ星レストラン御用達のため、入手困難なワインです。2006年は色合い深く、ミネラル風味と赤い果実味を持ちスムースで味わい深い仕上がりとなっている。
・・・らしいです、ぜ~は~。
あとはイタリアのアマローネ、白ワインは「ムルソー・レ・シャルム2004」をセレクト。ソムリエ曰く、2004年の赤ワインはよくないと避ける人が多いけれど、白ワインはそれなりの出来上がりのわりにお値打ちとのことです。
初めてのワイン会で感激したのは、先生が買ってきてくれたシャンパーニュ
Egly Ouriet (エグリ ウーリエ)Blanc de Noir
写真が悪くてごめんなさい。こちら、レコルタンマニュピュラン(RM)というぶどう栽培農家が栽培、醸造、瓶詰めまで一貫して自社で行う生産者のシャンパーニュです。
これに対して、モエやポメリーなどの大手メゾンはネゴシアン・マニュピュラン(NM)といい、買いぶどうをブレンドして安定したクオリティを保持しているそうです。
エグリウーリエはアンボネー村に本拠をおき、RMの花形的生産者で、大手シャンパーニュメーカーと並ぶ評価。ピノ・ノワールの比率の高さ、低収量、長期熟成でふくよかなスタイルで最も優れたRMの一つといわれているそう。ぶどうの大部分は1945年ごろに植えられた古木。
グラスに立ち上る、黒ぶどう100パーセントのふわ~~っとした豊かな薫り。
豊饒(ほうじょう)、馥郁(ふくいく)・・・そんな言葉が頭をよぎります。
おいしい~
今まで美味しいと思っていたブランドブラン(シャルドネ100%)でなく、この瞬間ブランドノワールのファンになりました!!
どうしよう 普通のシャンパンで満足できなくなったら^^;
われわれが選んだピノノワールも美しいルビーレッド、フレッシュで華やかな薫りと味わいで・・・いろいろ飲むと自分の好みがだんだん分かってきます。
先生以外、ほとんどはじめて出会った方々と飲むなんてドキドキものでしたが、ワイン好きという共通項があっという間に年齢差、初対面という垣根を取っ払ってくれました^^
初めて開けてしまったワイン会の扉、もしかしたら、開けてはいけないドアだったかもしれませんね^^