クリスマスはソノダバンド [音楽]
一日遅れのメリークリスマス
ソノダバンドのライブにお出かけしてきました @東急文化村、オーチャードホール。
・・・ご存知でしょうか。
ソノダバンドは2010年メジャーデビュー、全員東京大学出身のインスト・バンド。バイオリン、チェロ、キーボード、ギター、ベース、ドラムの6人で構成。
東大卒で就職内定を蹴って、この世界に飛び込むのは、葛藤があったでしょうね~。本人も、ご両親も。
「クリスマス、お暇?」「え、がら空きなんだけど。」「家族3人でソノダバンドのライブに行くんだけど、2枚一組のチケット販売だから、チケット余っちゃって。クリスマスに誘える人ってなかなかいないのだけど、どうかしら?」「予定全く無いから、行く行く~~」という経緯でお出かけすることになったのでした。
事前にyou tubeで聴いてみたら、その音楽の心地良いこと!
http://sonodaband.jp/sound.html
「SOUL RIVER」で心を鷲掴みされました
公演は2部構成。1部は6人とも黒スーツでびしっと決めて登場。リーダーの園田君は灘高出身、キーボード担当。曲は彼がほとんど書いているそうです。ギターの赤股君、チェロの橋本君、イケメンです!ベースの牧田君は友人のご贔屓。ドラムの小山田和正(本名?)は知的な印象、弾きっぷりがはじけているバイオリンの熱田君はきっとシャイボーイ。はぁ~、みんな25歳前後なんですって・・・
大学時代はフュージョン系の音楽が流行っていて、カシオペアなんてよく聞いていました。シャカタク、ナベサダも聞いたし、ジャズのライブにも行ったりして・・・当時にタイムスリップするようなナンバーの数々。
2部は皆可愛い私服に着替えて。 背景にはフェルメールの「地理学者」の絵。
3月に文化村のザ・ミュージアムで公開されるオランダ・フランドル絵画展の目玉、フェルメールの「地理学者」。ソノダ君が作曲した、イメージソング「光、透明、または情熱」という曲を披露してくれました。うんうん、地理学者が窓から射す光を浴び、何事か悩んでいる様子が伝わってきます。
こんな仕事のオファーもあるなんて、2011年、ソノダバンド、ブレイクの予感です。
その後、ゲストにバンドネオン奏者の三浦一馬君を迎えて。
http://www.youtube.com/watch?v=UeyvPZZaNug&feature=related
バンドネオン初めて生演奏を聴きました。ソロで聞くとよいのだけど、ソノダバンドとセッションするとバンドネオンの音色が弦に負けちゃって、ちょっと残念。三浦君は若干20歳の好青年でした。
美空ひばりの「真っ赤な太陽」や、アンコールではトナカイのカチューシャやサンタクロースの帽子をかぶってクリスマスメドレーも披露してくれ、サービス満点。
アンコールでは「SOUL RIVER」も聞くことが出来、会場一体となって「イェ~~」と魂の叫びを叫び、・・・一夜にして大ファンになってしまいました。
客層は、若い層ももちろんいますが、東大生ママかも?という我々に馴染み深い客層(年齢のみ、ですが)も多く、浮かずに済む和み空間。楽しいひとときでした。
彼らは色んなコラボを計画していて、1月には世田谷パブリックシアターで落語家と「新春ソノダショー」なんてのも公演するそうです。お出かけしちゃおうかな・・・。
さて、クリスマスのイブイブ、23日はファミリークリスマス
鳥の丸焼きをつくり、開けたシャンパンは、伊勢丹のシャンパンフェアで買い求めたRMのこの一本。
生産者にサインと日付を入れていただきました。生産者は・・・
この方です!超美人
ソノダバンドで音楽性と知性、シャンパンで女子力を上げたつもりになっています。
ノルウェイの森 [映画]
待望の映画「ノルウェイの森」を見てきました。(ネタばればれです)
http://www.youtube.com/watch?v=Lzl4xMxdBtU&feature=related
写真は愛読の文庫本・・・1991年の第1版です。何度読み返したことか。
映画は・・・愛読者のためにあるようなもの。原作をよんでないと訳分からないかも、1970年前後の文化はよくわかるかもでした。
出来たら細かい箇所を原作に忠実に再現してほしかったなぁ・・・・直子はトレーナーを着て魚のかたちの髪留めをつけていてほしかった。直子の部屋はもっと簡素でカレンダーくらいしか飾りがないはずだし、あんなに激しい取り乱し方をするイメージではないし・・・引っ越した部屋はアパートじゃなくて一軒屋だし。
映像化して欲しかった場面も多数。突撃隊からもらった蛍を放つところ、緑とデパートの屋上で雨に濡れるところ・・・そしてワタナベとレイコさんが2人でする、直子のお葬式。数々の名曲とともにしっとりとやって欲しかったです。
お葬式も無く、いきなりあの展開!はびっくりでした
寮や新宿のレコード屋はイメージどおりでした。
でも・・・自分的に直子のイメージが菊地凜子ではないのです。緑役の水原希子がすごく若くてキレイなだけに老けた印象で・・・この2人、実年齢は10歳くらいちがいませんか?レイコさんもちがう~、全然。
水原希子は演技に疑問という声も上がっているけれど、すらっとした足にサングラス姿の緑、がすごく似合っていました。普通の男子ならば絶対退いてしまう会話もいやらしくならず、好感を持ちました。
朴訥な松山ケンイチ君は文句無し永沢君役の玉山鉄二、キズキ役の高良健吾くん(初めて知りました)もはまり役でした。
かつて妄想していたキャスティングなら・・・
ワタナベ・・・若い頃の緒方直人、筒井道隆(オレ様でなく、物静か)
直子・・・石田ゆり子、今なら蒼井優(優しく、透明感があってほしい)
レイコさん・・・寺島しのぶ(乙女ねえやんの強くて優しいイメージ。ギターも似合いそう)加藤登紀子(ギターが上手い)
ハツミ・・・吉瀬美智子(ミッドナイトブルーのワンピースでビリヤードが似合いそう)
キズキ・・・小出恵介(優等生で繊細)
緑は昔は森尾由美がいいかな、と思っていましたが水原さんで良いです。永沢さん、は玉鉄で決まり。
他の方の「勝手にキャスティングブログ」を見ると、早くから松山くんを予想していたり、レイコさんに久本雅美を推していたり・・・。一番納得したのは、突撃隊をお笑い芸人カラテカの矢部太郎や坂本ちゃん。・・・地理がいかにも好きそうですよね
イリーナ・ペレン「ロミオとジュリエット」と、今年の漢字 [バレエ]
12月8日 東京文化会館。
レニングラード国立バレエ団「ロミオとジュリエット」を見に行きました。(ネタバレありです)
レニングラード国立バレエ団・・・盆・暮れ・正月には日本に出稼ぎ?に来るバレエ団。夏はバレエ祭りと称し東京近郷をくまなく公演し、年末年始はオーチャードホール、東京フォーラム等で「新春特別バレエ」を踊る、日本で最も親しまれているバレエ団の一つです。
レニングラードの中でも今回ジュリエット役のイリーナ・ペレンちゃんは出色の存在。
愛らしい容姿、親しみやすい笑顔で姫役がぴったりと当てはまる、日本人に最も受け入れやすい魅力に溢れたプリマです
黒髪のロングヘア、優等生的な清楚な雰囲気。誰かに似ている・・・と思い受かべてみたら、今話題の「こんなはずではなかった婚」、日本一のけなげ妻、小林麻央ちゃん確かに、日本人受けするはずです。
今までペレンちゃんを見たのは、エスメラルダのバリエーションとくるみのパドドゥ。全幕ものははじめて、ちょっとアダルトなロミジュリはどうでしょうか。レニングラードのロミジュリ、日本では初演とのこと。
舞台はコロッセオを思わせるアーチ型の柱に囲まれたお屋敷。アーチを使って室内外を演出。
ロシアのバレエのいいところは、何と言ってもダンサーの容姿がそろっているところ。長身で小顔。それだけで舞台が映え、非日常の世界に浸れます。英国ロイヤルバレエ団などはかなり国際色豊か、バヤデールなんかは褐色の肌もお話に馴染みますが、ヨーロッパが舞台の古典的なお話は、民族が統一されているほうが自然な気がします。
ロミオ役のニコライ・コリパエフも優雅な雰囲気。一緒にいったお尻のラインにうるさい友人も「彼は白タイツをはいてもいいわ」とお許しをだしました。(芸術的に見て、ですので誤解なきよう^^;)
全体に踊りは激しく、情熱的。親の連れてきた許婚者をジュリエットが拒否すると、ジュリエット父は鞭でジュリエットを叩きのめそうとしまするのがびっくり・・・
ペレンちゃんも愛らしさを秘めながらも哀しみの表情も美しく、ルネサンス風の装置の演出、衣装も素晴らしくバランスのとれた良い舞台でした。
満月を背景に抱き、2人は悲しい結末を迎え、嘆き悲しむ家族の最後のシーンは宗教画のようでした。
http://www.leningrad-ballet.jp/performance/romeo_juliet/index.html
休憩の時間、心魅かれたのは前回記事にしたアンリ・ジローのシャンパン「フュ・ド・シェーヌ」のグラス売り
幻のシャンパンですって! グラス5000円ですって!・・・ちょっと手がでなかったです。
・・・・飲んでおいて、良かった
ところで、話は変わって今年の漢字は「暑」でしたね。
全国から世相を表す漢字を募集して一位だったのが「暑」で得票率は5パーセント。納得です。2位以下「中」「不」「乱」「異」「国」「高」「嵐」「熱」・・・
「中」は得票率2パーセント。中庸の中なのかと思いきや、中国の中、チリの地盤事故の地「中」、「中」途半端の中のイメージなんですって。良いイメージではなかったようです
菅首相が揮毫したのは「行」。おいおい、何を行ったんですか、とつっこみたくなりますね。去年の漢字は「新」で、現政権に期待をこめていたのに、その思いよ、いずこ。
自分的には、何でしょう。
「飲」という言葉が降りて来ました・・・